よくばりインク色見本帳 「紫と蛙」〜パープル・バイオレット系の万年筆インク62種類をいろんな紙に書いて手作りするよ〜

万年筆・万年筆インク
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家からほとんど出てないのに夏バテ気味のlowsaltです。

ヘロヘロになりながら書き上げた本日の記事……

作業にかかった時間は過去最長!

なのになんだか地味な仕上がりになっております。

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何日もかけて何やってたのかというと

万年筆インクの色見本帳を作っていました。

(ただし紫色に限る)

(名称は紫でも実際の色が紫っぽくないインクも含む)

 

 

私は紫色の文具コレクターですが

万年筆インクは本気出して集めていません。

(長持ちしないから、というのが主な理由です)

気が向いた時だけ買うスタンスだったのですが……

それでもだんだん増えてきまして……

カートリッジも含めて紫色だけで現在62色あります。

紫は紫でも、どういう系統を持っているのか

ちゃんと把握する必要があるな……と思い

色見本帳を作ることにしました。

 

作るなら「私らしいものを!」

と意気込んであれこれこだわってたら

とんでもなく時間がかかったというわけです。

自分で自分の首を絞めるとはまさにこのことですねアホー!

 

計62色のインクを13種類の紙に書き比べて

ペーパークロマトグラフィーにも挑戦という大ボリュームですので

スライドショーとして動画にまとめました。

諸事情により動画は削除しました。

続編(↓)にて全種類、写真で公開しております!(2023.3.19追記)
 


 

ではでは〜

色見本帳を作っていく様子を以下に書いていきますぞ!

今後新しいインクが増えた時のための備忘録を兼ねています。

 


 
まずは使う紙を厳選して

名刺サイズに切ります。
 

 


 
ひたすら切ります。

選んだ紙
・Limonaired インク試筆カード(上質紙)
・アズワン 定性濾紙1029
・ヌルリフィル
・グラフィーロ
・トモエリバー ホワイト 68g/m2
・シルキーペーパー(TETOのノートから切り出し)
・MDペーパー(MD用紙クリーム)
・MDコットン(MD用紙コットン)
・バンクペーパー
・OKフールス
・ニーモシネ(マルマン MPS-N 80g/m2)
・ロディア ドットパッド
・上質紙 リンドウ
・クラフト紙

下2つはエトランジェ・ディ・コスタリカの
ビジネスカードを半分に切って使用しています。

 


 
カエルのはんこを押します。

ひたすら押します。

このために作ったオリジナルはんこです。

自分で撮った写真をトレースして原稿にしました。
 

《2023.3.19 追記》

私が利用したのは「シヤチハタ スタンプ工房 ラバースタンプキット」という製品ですが、すでに廃番っぽいです。
オリジナルはんこが作れるサービスは他にもたくさんあります。
楽天市場で評価も自由度も高そうなお店は「花のはんこ屋 大谷印舗

 
使用したインクパッドは

ヌルリフィルとグラフィーロは「ステイズオン ジェットブラック」

それ以外は「いろもよう 墨色」です。

いろもようは相性の良い紙なら数秒で乾きます。

しかしヌルリフィル・グラフィーロとは相性が悪く

梅雨時、常にエアコンを除湿モードにしてる部屋で

丸2日以上経っても完全には乾かず

結局ステイズオンに変更しました。

横着せずに、それぞれの特性を考えて

はじめから使い分ければよかったと反省しています。

 


 
いろもようで押したヌルリフィルとグラフィーロを乾かしている様子。

この後これ全部ボツにしたんだぜ……

(何かに再利用できるかと捨てずに置いてあります)

 


 
インク試筆カードを細マステでマスキングします。

 


 
設計図(?)を作ります。

いろんなガラスペンを使いたくてこんな設定に。

ますます墓穴を掘ってるね!

 


 
書いて塗ります。

ひたすら書いて塗ります。

 


 
使用した道具たち

・Kemmy’s Labo ガラスペン ほそ軸mini 細字 ターンラベンダー
・まつぼっくり×カラーバース ガラスペン CIP
・謎の液体入りガラスペン
(有名な工房が製作してセーラー万年筆が販売していたらしいけど古すぎて詳細不明)
・helico シュクルガラスペン
・佐瀬工業所 平和萬年筆 中
・昔から持ってる溝引き用ガラス棒
・STALOGY マスキング丸シール
・ペンスタンド Mizutama
・ユニボールシグノ太字 1.0 ホワイト
・ユニボールワン 0.38 黒
・シリンジ(100均の化粧品用スポイト)
・あかしや 彩 水筆ペン 丸筆・中
・割り箸
・スポイト
・マステ(+カルカットクリップタイプ)
・水を入れるグラス類
・写ってないけど爪楊枝
・写ってないけどキムワイプ大量

 

前回も登場したガラスのペンスタンドは

今回はインクウェル(インク壺)として大活躍です。

どっしりした重さがあって安心して使えます。
 

 


 
爪楊枝でカートリッジに穴を開け

化粧品用のスポイトでインクを移します。

※カートリッジに穴を開ける時はインクが飛び散らないようにティッシュで包むなどします。

 


 
割り箸はペーパークロマトグラフィーでろ紙をとめるのに使いました。

 


 
ほぼ乾いたらヌルリフィルを一番上にして重ね

数日放置して完全に乾くのを待ちます。

 


 
乾いたら、色ごとに名刺ホルダーリフィルに入れていきます。

・TANOSEE 名刺ホルダー用リフィル A4タテ ブラック

このリフィルは両面にポケットがあるのですが

色と色の比較がしやすいように片面のみに入れます。

気になる裏抜けがあったらマスキング丸シールで印を付けます。

半分サイズの紙は裏に白マステを貼ってつなぎます。

 


 
残ったインク試筆カードを5段階の色味に分けます。

「かなり青っぽい」「青紫」「中間的な紫」「赤紫」「かなり赤っぽい」

目次として使えればOKなので、大雑把なグループ分けです。

同じインクでも紙によって発色が違ったりしますし。

 

左下には参考にしたカラーチャートが写っているのですが

書籍の中身を載せてしまうのはアカンと思ったので

写真ではぼかしを入れています。

20年前の本です。
 

 


 
こんな感じかな〜

 


 
これもリフィルに入れます。

一覧・目次として使います。

 


 
目次の通りの順にファイリングします。
 
使用したバインダー

・エグザコンタ レバーアーチファイル A4 背幅50mm ダークパープル
(このカラーは現在は入手困難っぽいです)

《2020.8.25 追記》
↓再入荷したようで、注文できるようになっています。

 


 
\\\ 完☆成!///

 


 
分厚い!

 


 
分厚ううううい!

 
 


 
最後は超音波洗浄でスッキリ!

ついでに詰まりかけの万年筆や眼鏡も洗ってスッキリスッキリ!!!
 

 

以上、狂気の万年筆インク色見本帳の巻でした!

_:(´ཀ`」 ∠):_ …. .. . . . . .

 
 

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