奥深い紫色の世界に今日も漂うlowsaltです。
これから3日連続で、私の持っている
M5(マイクロ5、ミニ5穴)システム手帳を
ご紹介していこうと思います。
本日はこちら。
オランダのVan der Spek(ヴァンダースペック)のカスタムメイド手帳です。
和製英語ではセミオーダーメイド?
Cubeによる簡易測色↓
RGB:81/56/89
CMYK:72% 80% 37% 33%
HEX:#513859
LAB:27.65 16.42 -15.32
LRV:5.33
※革製品ですので個体差があります。
また、使い込むうちに色味は変わっていきます。
このデータはあくまで私が所有しているほぼ未使用の個体を測色した結果です。
肉眼で見るとこれよりもう少し青みを感じます。
日本には進出していないメーカーです。
外国語が超苦手な私がGoogle翻訳の力を借りビビりつつ注文しました。
サイトはこちら↓
https://vdsshop.com/
《要注意!》
早めに言っておきますが、
Van der SpekのM5システム手帳は
バインダー金具のリングの位置が
日本の標準とは異なります。異なっていました(下記)
(わかった上で注文しました)
《2021.5.20追記 → 2022.3.21更に修正》
2021年4月から、バインダー金具が変更されました。
・13ミリまたは16ミリのクラウゼリング(シルバー、ゴールド)
・リングの間隔:19mm–19mm–19mm–19mm
・用紙サイズ:70x108mm
標準的なM5サイズに対応しています。
商品ページ:Mini 13mm or 16mm Ø
届いてすぐ撮った写真。
日本のはリングの間隔が均等なんですが
これは間隔が短・長・長・短。
革製品の修理をしてくれる工房に依頼して
日本で流通している金具に交換していただきました。
ビフォー・アフター並べてみました。
リングの直径が小さめのものを付けてもらいました。
あと、M5にしてはサイズがビミョーに大きいです。
個人的に形がとても好みなファイロファックスの
マルデンは120×85mm〜90mmらしいです。
(Amazonと伊東屋で表示が違う)
調べてみると、どうやらリングの間隔だけでなく
リフィルのサイズも日本とは異なるようです。
Van der Spekではリフィルも販売されていますが
正確なサイズはサイトに載っていません。
なので商品画像と手元の金具から割り出してみました。
だいたい110×72mmくらいでした。
日本の標準的なリフィルは105×62mmです。
《写真いろいろ撮りました》
以前作った紙見本帳をセットしてみました。
ポケット全部に名刺サイズのカードを入れてみました。
このビッグバックポケットがすごい好きです。
M5をお財布として使っている人も多いですよね。
両側のポケット(full height slip pocket)を
フラップ(Secretarial Flap)という
上部が開いているポケットにしてもらいました。
革が柔らかく、物の出し入れが楽です。
《カスタムオーダーの内容・価格など》
カバンの中身は軽くしたい派ですが
M5に限っては、システム手帳というだけでなく
ポケット多めで色々な要素を盛り込めるのが好みなので
オプション色々つけました!
Custom Made
Ring Organizers
>Mini 15mm Ø
【基本】
・「Mini 15mm Ø」99ユーロ(現在は104ユーロ)
内側の色:viola nappa
外側の色:viola nappa
内側のステッチ:viola nappa
外側のステッチ:viola nappa
補強材:なし
※金具はM5の場合、金色の15mmのみです。
【オプション】
・ビッグバックポケット 35ユーロ
・フラップ左 25ユーロ
・フラップ右 25ユーロ
・リングプロテクター 16.5ユーロ
【合計】
200.5ユーロ + 送料 27.5ユーロ
= 228ユーロ
※現在は基本価格が異なるため
同じ内容で233ユーロになります。
【さらに】
・オーダー前に革サンプル取り寄せ
サンプル 0.5ユーロ×2 + 送料 5ユーロ
= 6ユーロ
・日本で金具の交換
3,900円 + 送料往復 1,180円
= 5,080円
サンプル:Viola Nappa
RGB:82/57/90
CMYK:72% 80% 37% 32%
HEX:#52395A
LAB:27.86 16.50 -15.68
LRV:5.40
サンプル:15 – Viola
RGB:70/56/89
CMYK:78% 79% 37% 33%
HEX:#463859
LAB:26.13 12.38 -17.89
LRV:4.79
※Cubeによる簡易測色
※革ですので個体差があります。
触った感じやテカリの少なさから
内も外もViola Nappaに決めました。
(15 – Violaは内側にしか使えない革です)
《手に入れるまでの物語》
理想のM5システム手帳を前々から探していて
昨年Twitterでこんなことをつぶやきました。
サンタさんへ。
理想のM5システム手帳をください。マルデンはピンクっぽいです、ナガサワマイポケも赤みが強いです、トゥジュールは実物見れてないけど赤そうです、カンダ…シンプルすぎるわりにお値段がウーン色もウーンです。
どこに…どこにあるの私の好きな紫色のM5…_:(´ཀ`」 ∠):_
— lowsalt_紫文具 (@lowsalt_) December 22, 2019
M5サイズの製品自体が少ないので
パープル系を探してもなかなか見つからないのです。
ミニ6、バイブル、A5なら合計で30点以上コレクションしてますが……
HB×WA5もまだまだ少ないです
となると残るはオーダーメイドですよね。
お金も時間もかかるのでどこに頼もうか迷いました。
Van der Spekを選んだ理由は
以前、中古で手に入れたVan der Spekの
タッチミーというシステム手帳が
とても柔らかい革でめちゃ好みだったからです。
M5で選べる革はタッチミーの革とは異なるのですが
こんな素敵な手帳を作るブランドになら頼んでもいいかなと思いまして。
〜かかった時間〜
サンプル取り寄せ
12/24注文
1/7到着
カスタムメイド手帳
1/7注文
2/21到着
さらに、バインダー金具交換は
見積もりや輸送にかかった日数も合わせて
3週間くらい。
コロナが騒ぎになるよりも以前に注文しましたが
金具交換も完了して私の手元に戻ってきた時には
もう世界も日本も大変な事になっていました。
《2020.8.28 追記》
ふと思い立って、A7サイズの紙をセットしてみました。
上にメモリストのM5リフィルを重ねてみました。
M5リフィルを自作する場合
A4やA5の紙から切り出すことが多いのですが
切れ端が出てなんかもったいないんですよね。
でもA7で作れば紙を余すことなく使えます。
これは良いかも……
お出かけに、持ち運べる小さな秘密基地
……それがM5!
文具を愛でるのは主に自宅という私が
珍しく外出用に購入したのがこの手帳です。
コロナが収束したら色んな所に連れていきたいと思います。
(´A`=)ンフフ
これを超える理想のM5に出会ったらホイホイ乗り換えますけどね。
ぶっちゃけマルデンのミニ5に好みの色が出たらそっちでもいいです。
今販売されてるオーキッドは私にはピンク寄りすぎるので(あくまで私には)
《2022.3.26 追記》
その後、コロナが収束しないまま
理想のM5に最も近いシステム手帳が
アシュフォードのダブルリフィルパッドに変わったので
結局どこにも連れてってないし使ってません。ごめんよ。
《2022.3.31 追記》
さらにその後、ダブルリフィルパッドを参考にして
ついに「理想のM5」を作ったお話はこちら!
以上、Van der SpekのM5システム手帳のご紹介でした!