中綴じで「切り取って穴を開ければM5リフィルになるA7サイズミニノート」を作るよ!〜紫色の表紙〜

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紫色の文具コレクター・lowsaltです。

本日は
「切り取って穴を開ければM5リフィルになるA7サイズミニノート」
を作るよ!

まずは作る様子を載せ、使用した道具については後半にまとめています。

《注》
手作りなので、どうしても歪みが出ます。
細かい事は気にならない、という人に向いていると思います。

 

目次

  1. 作り方
  2. 道具について
  3. あとがきのようなもの

 

作り方

 
用意するもの
・A6以上のサイズの紙(A判だと楽、とくにA6だとすごく楽)
・紙を切る道具
※用意した紙がすでにA6サイズなら必要なし
・ミシン目を入れる道具
・中綴じをする道具
・切り取った後はM5用の穴あけパンチも

 

紙をA6サイズに切ります。
 

いろんな紙を切りました。
 

切った紙を半分に折ります。
《注》ミシン目を入れる前に折ります(入れた後だと折りにくいです)
 

表紙以外の紙の、端から62mmの所にミシン目を入れます。

今回使用したオルファのミシン目ロータリーは、一度に切れるのはコピー用紙2枚くらいです。
厚めの紙は1枚ずつの方がいいと思います。
 

中綴じ製本をします。
表紙はやや厚い紙にしました(厚くなくてもOK)
 

今回はホッチくるで中とじ。
とじられる紙の枚数は、使用するホッチキスが何枚まで対応しているかによって変わります。
ホッチくるはコピー用紙15枚までで、今回はそれより厚めの紙なので「本文12枚+表紙1枚」で作りました。
 

大きく開いてしまうのが気になったので、上に雑誌などの重しをのせて数日放置しました。
※気にならないならする必要なし

左端だけ市販品のようにだいぶ平らにできましたが、他はまだ開いています。
紙質によって違いが出るようです。
 

とにかく完成!

 

表紙「タント N-72」
紫色のコピー用紙3種類を綴じました。
・エトランジェ・ディ・コスタリカ A4フリーペーパー リンドウ(Amazon
・伊東屋 バイオトップカラー 80g/m2 ラベンダー(Amazon
・クレールフォンテーヌ トロフェ 濃色紫 pcf4116(ロハコ

 

表紙「STカバー ききょう」
紫色の和紙3種類を綴じました。
・越前和紙の(おそらく)大礼紙 藤色(初登場記事
・森本化成 越前和紙 光輝紙 藤 A4 ME-107A4(Amazon
・ヒサゴ クラッポ和紙 雲竜 藤 A4 QW16S(Amazon

 

表紙「NTラシャ 藤」
ノイエグレーという紙と半晒クラフトを半分ずつ綴じました。
・吉川紙商事 NEUE GRAY(ノイエグレー)プレゼンテーションペーパー A4(楽天市場
↑A4が売り切れ中のためA5サイズのリンクです
・長門屋商店 クラフトペーパー 半晒 A4 中厚口(Amazon

 

表紙「ジャガードGA 紫」
ムンクの叫びが印刷されている紙(片面は無地)を大胆に切って綴じました。
使い方は作った私にもわかりません。
・エトランジェ・ディ・コスタリカ フリーペーパー PDM ムンク(Amazon

 

好きなページから切り取れます。
 

先に折ると多少は切り取りやすくなると思います。
 

穴を開ければM5リフィルに!
1冊で24枚のリフィルが作れます。
 

4冊あれば96枚に。
 

切り取った跡のチョボチョボした出っ張りのせいで、市販のリフィルより穴の位置がコンマ数mmずれることがあります。
ということは、場合によっては、端から62mmじゃなく61mmにミシン目を入れた方がいいのかも…?
和紙は切り取った跡や穴の毛羽立ちが目立つことがあります。
今回は特に「越前和紙 光輝紙」が穴が開きにくくて手こずりました。
そんなわけで冒頭にも書きましたが、多少のズレや歪みが気にならない人向けの工作です。

 

システム手帳にセットしてみました。

写っているもの
・アシュフォード ASHFORD/ビタリータ システム手帳 ライフオーガナイザー A7+M5/パープル/品番:2419-078/14,300円/記事
・アシュフォード ASHFORD/ビタリータ ストレッチペンホルダー M5/パープル/品番:2591-078/1,650円/記事
・メモリスト Memorist/リミテッドカラー方眼リフィルVol.1/ラベンダー・ニューヨーク/品番:M_E_006/660円/50枚/記事
・ファイロファックス filofax/カリプソ(Calipso Ballpen)/パープル(Purple)/品番:061093(5015142225667)/2,000円くらい?/油性ボールペン/同名同デザインのシャープペンシル・同名のシステム手帳も存在/ブログ初登場
過去記事で作ったページファインダー

 

閉じかけ。
 

閉じた。
 

上から見たところ。
 


 

道具について

 
《紙を切る道具・ミシン目を入れる道具》

今回は、ごく普通のカッター、定規、カッターマットを使用して紙を切りました。

・プラス 折らないカッター オランテ パステルグリーン CU-300 35-243
・タジマ カッターガイド スリム300 パープル CTG-SL300P(生産終了カラー)
・エヌティー カッティングマットA4 クリアパープル CM-30i(Pu)

 
ミシン目を入れたのはこちら。
・オルファ ミシン目ロータリー28 235B

 

最初は、日常的に使っているこれで一気に切ろうとしたんですよ。
ミシン目用の替え刃(別売り)もあるし。
・カール事務器 裁断機 ペーパーカッター A4対応 10枚裁断 DC-200N

でも不器用なため1〜2mmずれてしまい…
地道に測って少しずつ慎重に切る前述の方法に変更しました。

DC-200Nは生産終了してるので、後継品の広告を貼っておきます。
・カール事務器 裁断機 ペーパーカッター A4対応 10枚裁断 DC-200NA

・カール事務器 替刃 ディスクカッター ミシン目刃 1枚入り DCC-29

 
過去記事で使用したこういうのもあります。
私が持ってるのは多少ガタつきますが、他と比べて安く買えます(Amazonで1,500円前後)
・ナカバヤシ スライドカッター A4 NSC-NA4-B(ミシン目替刃付属)

 
A4→A5→A6と半分に切っていくには、こういうのもいいと思います。
使ったことないので精度は不明です。
上・プラス スライドカッター ハンブンコ(ミシン目替刃は別売り)
下・リヒトラブ コンパクトスライドカッター(ミシン目替刃付属)

 

《中綴じをする道具》

我が家にある中綴じ道具はこの3種類。

左から
・マックス 多機能スケール「ナカトジール」ブルー MC-140/B
※別途、上下のハンドルが180度開く10号針ホッチキスが必要
・マックス タテ・ヨコホッチキス「ホッチくる」15枚とじ ブルー HD-10V/B
・エヌ・エス株式会社 ホッチキス「タテ・ヨコ」NS-10 20
青色:若かりし頃、同人誌(コピー本)制作で愛用していたもの
紫色:製薬会社のノベルティ

この中で、現在も生産されているのは「ナカトジール」のみです。
「ホッチくる」は、今年惜しまれつつ廃番となりました。
似たようなホッチキスは100均でも手に入るらしいのですが、権利関係がどうなってるのかわからないので詳しくは書きません。
あと、大きくて高価なものなら今も色々販売されています→マックスの中とじ用製品のページ
 

「ホッチくる」も「タテ・ヨコ」も、マガジン(針がセットされている部分)は左右どちらにも回せます。
右利きでも左利きでも使いやすいです。
「タテ・ヨコ」は私が所有しているのは20枚綴じですが、35枚までOKなモデルもあったことがわかっています。
冊子作りの強い味方!なのに…なんで生産終了してるのかなぁ……
エヌ・エス株式会社に至っては、廃業しているのか社名を変えて存続しているのかも、私には調べきれませんでした。

 

《穴あけパンチ》

M5用の穴あけパンチは、「あまり売っていない・あっても高価」…というところが難点です。
(M6用のパンチで位置を調整して開ける手もあります)

今回使用したのはこれ。
・アシュフォード MICRO5サイズ用5穴パンチ 2751-100

市販リフィルのような小さめの穴(穴径3.5mm)を開けられる貴重な存在ですが、壊れやすいという口コミが多いです。
なのに定価6,380円(税込)となかなかのお値段。

そしてこの記事を書いている最中に、同じく穴径3.5mmの「リフィルメーカー3.5」というパンチがカール事務器から発表されました。
9月下旬発売だそうです。
一度に開けられる枚数がアシュフォードより多いのがいいですね。
M5・M6に対応していて、切り替えるにはネジ止めされているカバーを交換しないといけないのですが、切り替えずにずっとどちらか一方のサイズ用として使うのもいいと思います。
定価は6,050円(税込)とやっぱりお高め。
公式サイト

 
穴が大きくなってもいいなら、こういうのもあります(穴径5.5mm)
・カール事務器 リフィルメーカー GP-6

上記2つに比べると安く、一台でA5・バイブル・M6・M5に対応しているのが魅力。
定価3,080円(税込)ですがAmazonなら現在2,227円で買えます。

※M5の市販リフィルの穴径はすべてが3.5mmというわけではなく、4mmとかもあるし製造会社によって異なります


 

あとがきのようなもの

 
今回のミニノートは、「A7とM5の長辺が同じ長さ」という点を利用して作っています。


A7サイズ(105×74mm)


一般的なM5サイズ(105×62mm)
※これより横幅が広い市販リフィルも存在します
※この写真2枚は過去記事からの再掲

※M5は他にも「マイクロ5」「ミニ5穴」「mini5」とか名称が色々あって業界でも統一されていません

 
そして今回の記事は、とにかく「中綴じ」がしたくて書きました。

紫色の文具について、ブログ以外にも何かできる活動はないかとよく考えます。
その中で何年も夢想しているけど実現しそうにないのが、同人誌制作。
若い頃には、コンビニでコピーして自分で製本する中綴じ本をよく作っていました(文具とは関係ない本)
でもそれはもう遥か昔のことなので、最近の同人誌についてはほぼ初心者です。
そして何より内容が全く思いつかない。
ブログでできるネタならブログでやっちゃうし。
「本」でしかできないことって何だろう…うーん……
って悩むだけで何ひとつ進展しないので、せめて手軽に製本気分を味わえる「中綴じ」がしたい…!
…というわけです。

自分で本文用紙を選んで、表紙にする特殊紙を選んで…組み合わせを考えるのも、同人誌を作っていた昔を思い出して楽しかったです。
ネットのないあの頃は、こういう紙を入手するのも大変だったのに、いい時代になったものだ…

世に出した後に誤りを見つけたらずっと気にするタイプなので、すぐ修正できるブログの方が性に合っているのはわかっています。
私にとってはブログが同人誌みたいなものなんでしょうね。
(万年赤字なのにめちゃめちゃ時間かけて頑張っちゃうところも同じだよ…)
でもさあ!紙の本作るの楽しいじゃん!なんかやりたい!…という夢想をずっとしています。

最後までお読みいただきありがとうございました!
次回は紫色のA7サイズのメモ帳・ミニノート・メモパッドなどのコレクション公開です!
大体の文章作成と写真撮影は終わってますが、これから大量の写真を加工しないといけません…
どういう加工かっていうと、例としてこんな感じに色補正やゴミ取り、トリミングなど…


なんか間違い探しみたいな画像だな

 

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